骨盤のゆがみを作る原因その1
筋肉の引張り
左利きのテニスの選手の左腕は、右腕と比べて太かったり、長くなっています。
毎日の練習で筋肉が発達し、ラケットを振る遠心力によって引っぱられて腕が伸びてしまうのです。
このようにヒトの体はその習慣や環境に適応していっていきます。
普段に何気なく行っている姿勢や動作が実は体をゆがめていっている原因になっています。
もう少しテニス選手の例で考えてみると・・・
左利きなので、ボールを打つとき体を右に回転させる(ひねる)ことが多くなります。これを繰り返すので、体を右に回転させるときに使われる筋肉が、反対側より発達していきます。
すると骨盤もそちら側に自然と引っぱられやすくなるわけです。
またボールを待つ姿勢は、腰を低くして、上半身を前にかがめて、さらに足の位置はプレイヤーによって左右対称ではないでしょうから、その方向に体がゆがみやすくなります。
分かりやすい例だと、畑仕事をしているおばあちゃんは毎日背中を丸めて作業をしているので、腰が曲がってますね。
お腹側の筋肉がいつも縮んだ状態になるので、伸びづらくなり、逆に腰を反らすことが苦手になってしまうからです。
いつも右手でバッグを持つ。
いつも組む足が決まっている。
いつも同じ足から靴をはく。
これらのように日常生活で何気なくしている動きも同様です。
ゆがみは生活習慣の中で形作られていき、筋肉の引張りが骨盤がゆがんでしまう原因になってしまうのです。